kyotomedtrackandfield’s diary

ー京都大学医学部陸上部の公式ブログー

鍼灸?

GWも終盤、皆さんいかがお過ごしでしょうか。4回生の村松です。

ここ2週間ほど鼡径部痛からの膝関節痛で陸上をお休みしてしまっております。

 

陸上の活動報告や新入生への部活動紹介、他部員がblogにしてくださっているので、なんとなく気になっていた鍼灸ってどうなのか調べてみました。

ぱくたそ https://www.pakutaso.com/photo/14691.html



まずgoogle先生に「is acupuncture effective」と聞いてみたところ、

National Institutes of Health (NIH) studies have shown that acupuncture is an effective treatment alone or in combination with conventional therapies to treat the following: Nausea caused by surgical anesthesia and cancer chemotherapy. Dental pain after surgery. Addiction.(johns hopkins university)https://www.hopkinsmedicine.org/health/wellness-and-prevention/acupuncture

が表示されました。効果が示されているとして以下の疾患が列挙されていました。

吐き気/手術後の歯痛/依存症
頭痛/月経困難症/テニス肘
線維筋痛症/筋筋膜性疼痛/変形性関節症
腰痛/手根管症候群/喘息

僕が悩んでいるような、腱の炎症についてはここでは言及がありません。

筋筋膜性疼痛なんかは、いわゆる筋肉痛みたいな響きですが、「索条結節部位に発痛点がある(wiki)」ことが必須の疾患のようでした。膠原病内科での記憶は無いですが、まだ整形外科をやっていないことを言い訳にします。

 

さらに下の方、may benefit from acupuncture のところに muscle pain とあり、分かっていないというのが結論なのでしょう。安いまとめサイト並の結論ですね。

 

機序はどうなんだという疑問も当然なので、日本鍼灸師会のサイトを引用してみます。

ヒトの身体には病気やケガを自分で治す自然治癒力や、外から入ってくる病原体から身を守る免疫力が備わっています。傷害を受けるとそれらのシステムが働きだし、身体に様々な反応が起こります。例えば、血管を拡張させて酸素や栄養をたくさん含んだ新鮮な血液を呼び込んで新陳代謝を高めたり、異物と戦う白血球を呼び寄せて傷付いた部位から感染することを防いだりします。鍼灸治療はこのような反応を利用して、皮膚や筋肉に目には見えない微細な傷や小さな火傷を作り、筋肉の血液循環を改善して肩こりや腰痛を治したり、傷害を負った部位の修復を促進したりします。
また、ヒトの身体には痛みを抑制する様々な仕組みが備わっています。痛いところを押さえたり擦ったりすると痛みが和らぐとか、気分が良くなることや楽しいことをしている間は痛みが気にならないなど、誰もが経験されているのではないでしょうか。鍼灸の刺激は、このような痛みを抑制する仕組みを働かせるきっかけになり、その結果として鎮痛効果を発揮します。

基礎をやってる部員にはしんどい文章かもしれませんが、要約すると、傷を与えて修復を促進している、ということになるのでしょうか。なんだかSTAP現象や、美容皮膚科のダーマペンに似てるな、と思いました。

 

本当は鍼灸についてレビューするつもりだったのですが、pubmed開く前にすっかり飽きてしまったので()、大人しくシップ貼って補強します。