kyotomedtrackandfield’s diary

ー京都大学医学部陸上部の公式ブログー

2020年04月09日

こんにちは。新二回生の田渕陽太です。

春休みになって時間が出来て陸上にも行き始めたのですがコロナでまた行けなくなりました。コロナで外出出来ない今は主に絵を描いて過ごしています、LINEの背景やアイコンに使っているので良かったらご覧ください🌸

先程春休みになって時間が出来たと言いましたが、それまで時間が無かったのは授業とバイト以外の時間ずっと和室で競技かるたをしていたからであります。なんなら授業も、かるたをしやすいように時間割を作っておりました。そのかるたについてお話しさせていただきます。

 

競技かるたは、ご存知の方もおられるでしょう、映画「ちはやふる」で取り上げられてたいわゆる畳の上の格闘技というものです。礼に始まり礼に終わり、対戦相手、読手には必ず礼をし、譲り合いの精神を持って試合を進めるという点で武道に近いかもしれません。

初めに対戦相手に礼をし、百人一首100枚のうち適当な50枚を対戦相手と半分ずつ(つまり25枚ずつ)取り、縦三段、横87cmに収まるようにお互いに自分の陣に好きなように札を配置します。その後 15分間札の配置を暗記し、あとは詠まれた札を取るだけです。

詠まれた札に直接触るあるいは詠まれた札を競技線と言われる線(横が87cm縦が札約六枚分の長方形の辺)の外に出すとその札が自分の取りになり、相手陣から取ると自分の陣から好きな札を一枚送れ、自陣で取るとそのまま一枚札が減るというルールで、自分の陣を先に0枚にした方の勝ちです。

闇雲に払えば当たり札を競技線の外に出せるんじゃないかと思う方もおられるようですが、詠まれた札と違う陣を触るあるいは詠まれた札が場の50枚にないのに札を触るとお手つきとして札を一枚送られ、仮に詠まれた札があったとしても全部まとめて払おうとする間に相手が当たり札に直接触ると相手の取りになってしまうので実は闇雲に払えばいいというものではありません。最大速度で取ろうとするため払うだけで実は払いにもすごく精密な調整が必要なのです。

かるたの強さって何なの?と聞かれることがしばしばあるのですが、すごく答え辛いです。第一には、皆さん想像されやすいと思います、反射神経です。何の音が詠まれたかを判断してから取りに行くまでの時間が短ければ短いほど早く取れます。しかしそれだけではなく、何の音が詠まれたかの判断も早ければ早いほど良いです。すなわち第二には耳の良さです。かるた界隈では耳が良いことを「感じが良い」と言います。感じは練習次第で上がりますが、生まれ持ったものであったり音楽経験で鍛えられたりイアホンや大音量が原因で悪くなったりするようです。他にも、先程申し上げた払いの速さ正確さや、集中力、手の出し方、お手つきの少なさなどいろいろ強さの要因は存在します。

かるたの練習は試合形式で行うのがほとんどで、大会と練習でやることはほとんど変わりません。また、階級が上から順にABCDE級に分けられており、ほとんどの大会は級ごとに行われるので実力の近い人同士で出来て勝つ経験を初めの方から味わえるというのもかるたの良さの一つです。自分の級の大会で成績を残せば上の級に上がり、現時点ではA級が一番上です。

僕自身はA級三位や大学選手権一回生の部優勝を経験し、次はA級優勝に向けてこれからも頑張っていきたいというところでして、ずっと和室でかるたをしているというところに繋がります🤲

 

二回生以降は勉強もさることながら、新入生を交えて陸上もかるたも頑張りたいと思います🏃‍♂️

 

 

田渕陽太