kyotomedtrackandfield’s diary

ー京都大学医学部陸上部の公式ブログー

ただの数字じゃない。

6回生の甲です。

こないだの第47回防府読売マラソンをもって、ようやく陸上競技を引退しました。後半恐ろしくバテましたが、ベストを本気で出しにいった結果なのでしかたないです。まさかのラスト300mで太ももがつるという失態もありましたが、何とか無事完走できました。応援していただいた方々、ありがとうございました。

さて、先日は、追いコン忘年会を企画していただき、ありがとうございました。プレゼント、想像以上によくて、本当に嬉しかったです。このノリの会に最後までいられる機会がないのは寂しい気もしますが、やっと一区切り付いたかなと思います。追いコン中はなぜか言う機会がなかったので、ここで6年間の感想、メッセージをここに残します。
最後の投稿になるので、長々と書きます。ご容赦あれ。

僕は中学の頃に一瞬だけ陸上をかじり、高校は名前だけ陸上部でほとんど走っていなかったので、大学ではちゃんと走りたいなーと思い、この部に入部しました。僕の性格的に「全か無か」なので、やるからにはとことんやると決めていましたが、ここまでどっぷり浸かるとは…想定外でした。
僕が入部した時は、大会でも「勝ち目があるのでは!?」とか息巻いていたものですが、気づけばレベルは信じられないほどインフレし、僕の出る幕は結局ありませんでした笑 全日本医歯薬獣での入賞が、せめてもの救いでしたね。

そんな中、陸上競技を続けられたのは、最終的には自分との闘いができたからです。
以前の練習より、レースより、昨日より、1秒でも速く走れる、そして強くなれる達成感が何より嬉しかった。試合で勝ちきれないのは確かに悔しかったけど、それでも、自分なりに本気で頑張って、ぶつかって、競り合って、得られたベストは何にも代えがたい。正直練習のキツい時間や、ブレイクスルーできない時の方が圧倒的に長いわけですが、その分何倍にもなって返ってくるこの感動を、ぜひ感じてほしいです。

そうは言っても、この部だからこそここまで走り切ることができたと思います。何より、この独特のユルいながらも各々の目標に向かっていける雰囲気が、僕には合っていました。
清二さんに優しく指導していただき、夢太さんに必死で食らいつき、谷垣さんとインターバルやロードで競い、山ぽんさんとひたすら走り込み、かやきさんと一緒にレースに出て、けいちゃんにトラックで完封される日々を繰り返したのが1~3回生くらい。
そのうち後輩も増えてきて、兼部で忙しそうな中田や西村、長友には走れと発破をかけ、ジャスティスや森安にはロードを教え、武本や中江、田村など女子陣も引っ張り出し、阪本には医学部陸上部仕込みのキツいメニューを叩き込み、西川や山田にはもっと速くなれると期待したのが4~6回生。美咲ちゃんやだーりえ、川畑さんにもよくタイムを取ってもらいました。
時には十河さんや、伊達先生、椛島先生、中川先生や大槻先生といった先生方ともご一緒に走らせていただきました。
もちろん、短距離メンバーとも楽しくやってましたよ!
振り返れば、仲間に恵まれた中で過ごせた、大切な6年間でした。学年が上がるにつれてひしひしと実感していますが、こういった「ご縁」に巡り合えたことも財産だなあと思っています。このご縁を大切に、卒業後もちょっとずつ走っていきたいですね。

ただ、ここで少しだけ部員の皆さんにお願い。
かやきも書いていますが、この部の雰囲気は自由で、部員の自主性に任されています。しかし、いつでも自分中心・自分本位でいてよいわけではありません。練習に来る、試合に出る、応援する。他の活動に注力したい時は、イベントに参加するという形でも構わないので、ぜひ顔を見せてほしいです。
また、仕事を幹部、特に主将に任せっぱなしで、我関せず、みたいなことをしていませんか?幹部後だからこそ目につくところはありますが、仕事が少し遅れていたりしませんか?回生を問わず、仕事をよく見ていれば気づくことはあるはずなので、世話を焼きすぎるくらいでいい、みんなで支えてあげてください。
決して、来ている部員への「やりがいの搾取」をしないように気を付けてください。

…以上ですが、どれくらいの人が最後まで読んでくれたでしょうか?
非常に心配ですが、僕の言いたいことが部員に一人でも多くに伝わっていれば幸いです。
まだ聞きたいことがあれば、また会った時にでも聞いてください。

そんなこんなでいろいろありましたが、医学部陸上部に入って本当によかった。もう一度大学生やり直すとしても、きっとこの部に入っていたでしょう。また6年間練習漬けはツラいですけど笑

最後に、某広告ですが、僕の好きな言葉で締めくくります。

「ただの数字じゃない。 TIME IS WHAT I AM.」

この部を離れても、みんなの活躍を祈っています。
6年間ありがとうございました。

5代目主将