kyotomedtrackandfield’s diary

ー京都大学医学部陸上部の公式ブログー

それがある時には気づかない

お久しぶりです。

6回生の福田です。

遂に卒業式が終わり3月も最終週になってしまいました。

 

コロナ禍などで部活ができない時もあったとはいえ、丸々6年間在籍した部活を去るというのはこういうものなんだと感じながらこの文章を書いています。

 

なんやかんや4月からも近いところにはいるので、本当に去るのかと言われると何とも言えないですが、とりあえず一区切りではあるということで笑

 

ここからはこの前話した内容と被りますし、新歓期前には似つかわしくない湿っぽい話題かもしれませんが、いなかった人も読めるようにこの場に書き残したいと思います。

 

何回かこのブログにも書いていますが、自分は陸上はおろか運動部に入ること自体、大学が初めてでした。

数ある部活の中で医陸を選んだのは、良い意味で緩く、初心者でも自分のペースで続けられる雰囲気を新歓で感じたからです。なので入部した時点で陸上の知識は全くと言っていいほどありませんでした。そのため最初はタイムなどの具体的な目標も立てず、「週2の練習ぐらいはできるだけ行っとくか」というような割と軽い気持ちでやっていました。

そこから2回生、3回生と学年が上がる中で、800m、10kmマラソンハーフマラソン、フルマラソンと挑戦していきました。そしてそのフルマラソンを始めて走った冬の終わり頃からコロナ禍が始まり、部活が半年無くなりました。

その後はいくつかの理由からトラック種目はほぼエントリーせず、マラソンエンジョイ勢としてやってきたというのが、自分の大まかな6年間の流れだと思います。

 

そんな6年間の中で同期や先輩、後輩とも数えきれないくらい色々な思い出やつながりができました。

日々の練習はもちろん、市民マラソンに皆で出たこと、大会、合宿、花火、旅行やドライブなど、それぞれの思い出の中にさらにいくつものエピソードがあり、到底書ききることはできません。

いつもの練習であまり話せなかった部員もいます。でもその人も含めた「医陸の風景」が自分の脳裏に焼きついていますし、卒業によってその光景を見る機会が一気に減るというのは未だに信じられない気持ちもあります。

とにかくそんな思い出ができたことに関しては本当に医陸の皆に感謝しかありません。

 

運動経験がほとんどなく、5-6kmのジョグすらしんどかったところから、フルマラソンでサブ4までいけたのは間違いなく医陸があったからですし、そんな初心者が6年間ずっと医陸にいられたのは、最初に書いたようにこの部活の「自分のペースでやっていける」雰囲気があったからです。

 

先輩が卒業し、後輩が入り、部の規模が大きくなり、大会での成績も上がり、以前の医陸から変わったところもあるでしょう。

それでも個人的な願望を言えば、経験者も大学始めも各々が各々のペースで続けられる、医陸の環境は変わってほしくないと思っています。

 

これに関して最後に一つだけ伝えたいのが、部活を楽しんでほしいということです。

 

陸上部の練習の主眼は記録を伸ばすことに置かれます。競技をしている以上それは当たり前のことです。そしてその目的に向かってストイックに練習できるというのは一般には良いことですし、実際それができている人は部活を楽しめていると感じていることが多いと思います。

しかし、もし練習をストイックにやる一方で部活を楽しめなくなってしまったら、あるいは生活の中で部活が苦行にまでなってしまったら、それは不幸なことだと思います。

バイトやサークル、研究室など色々なことができる大学生活の中で、わざわざこの部活を選んで時間を使っているわけですから。

 

ストイックさが身についている人がそのストイックさを自覚することはあまりないでしょう。なぜならその人自身はストイックに練習できるからです。しかし部活を引っ張る立場になると、話が変わってきます。

部活を引っ張る立場というのは、キャプテンだけではなく、各パート長、幹部学年全体、さらには上回生であれば全員その立場と言えるかもしれません。

医陸にはいろんな人がいます。今までずっと陸上をしてきた人、一度やめた陸上を再び始めた人、大学で初めて陸上をした人、毎日のように自主練をする人、週2回の練習であればしっかりできるという人、何かしらの理由で練習になかなか来られない人、陸上以外にもやりたいことがたくさんある人など、人によって陸上に割けるリソースには差があります。それでも全員が医陸の部員です。

幸い自分の場合は6年間を通して部活を楽しめました。理由の一つは、練習メニューなどの好き嫌いはあれど、同期や先輩、後輩のおかげで医陸での日々を心地良く感じられたからだと思います。

なので後輩一人一人にも部活を楽しんでほしいですし、また同時に部で上に立つ側の人には、自分が楽しむだけでなく、ほかの部員、特に自分より下の回生が部活を楽しめているかを時々でも気にかけてほしいです。

練習に参加できる頻度は人によって違いますし、そこを無理に変える必要は必ずしもないと思います。あくまで練習に来た時、あるいは部活以外の場所でたまたま部員に会った時、それができると良いなと思います。

 

半分くらい勢いで書いたので話がまとまっているか怪しいですが笑、これで自分の最後のブログ記事を終わろうと思います。

6年間本当にお世話になりました。そう遠くないうちにまた会えることを願っています!