kyotomedtrackandfield’s diary

ー京都大学医学部陸上部の公式ブログー

Runner's High

こんにちは。どうも最近Sっ気が増しているような気がする福島です。

 

もんとん(杉本のことです)がいいことを書いたあとに、こんなしょうもない内容のブログを書くのは申し訳ないですが、お許しください。

 

 

 

まずは1月12日の練習から。この日は300×7 (R=5min)をやりました。ふだん長距離をやっている僕からすると、立派なスピード練です。個人的な練習内容としては良かったと思います。前回同じ練習をやったときには、45で押せなくて7本目で「ふい」てしまったのですが、今回は7本目もなんとか45で走れました。成長です。近頃いっしょに練習をする部員のみなさんも成長しているな、という感じがして、楽しく練習できています。いいですね!

 

今日は成人の日だったこともあってか、純度の高いメンバーだったのですが、卓球部の彼が来てくれました。今年度陸上を始めたばかりで、純度の高いメンバーの中でやるのは大変だったと思いますが、一緒に練習に参加してくれました。これからも練習に来て、成長してほしいですね!!

 

 

 

ところで、この日の練習で新しいことを2つ知りました。

 

一つ目は「かも」です。こちらのほうでは、利用された最後に出し抜かれる選手のことを「かも」とよぶようです。(あってますかね??)ちなみに、「ふく」というワードもこっちに来て初めて聞いたのですが、こちらは最後まで走りきれずにバテてしまうことを指しているはずです。

 

今日の練習は、長距離の僕としては中距離のS本さんを「かも」にしたかったのですが、結局僕が「かも」られてた気がします、、。いつかS本さんを練習で「かも」にできる日が来るといいのですが、まだまだですね。スピード練がんばります!

 

 

二つ目は「ランナーズハイ」です。ランナーズハイとは、中長距離を走り続けているときに「快感」を感じている状態のことです。もともとこの現象は知っていたのですが、どうやら2段階あるようです。S本さんによると、ペース走などをやっているときに感じる、ずっといつまでも走り続けられそうな感覚は、第一段階のランナーズハイだそうです。ランナーズハイには、それよりもさらに上を行く第二段階のランナーズハイがあって、θ波の脳波が記録され、オピオイド系の麻薬を使用したときと同じような脳の状態になるそうです。300×7をやった後の気持ちは、この第二段階のランナーズハイからくるのだとか。

 

ということで、ランナーズハイについて調べていたら、「ランナーズハイは進化に基づくものかもしれない」という文献を見つけました(Raichlen, 2012)。ランナーズハイにはエンドカンナビノイドという物質が関係していることが知られています。エンドカンナビノイドは、脳内で産生されますが、大麻と似た作用を持っています。実験では、ヒトやイヌのような運動型の動物では運動後に血中のエンドカンナビノイド濃度が増加したものの、フェレットのような運動型ではない動物では変わらなかったそうです。このことから、人間にはランナーズハイとして走る動機付けが備わっていて、この神経生理学的な報酬が、ヒトが体力の消耗やケガのリスクがあるのにもかかわらず自発的に走ることを説明できるかも、ということになっています。

 

とにもかくにも、ランナーズハイと麻薬が関わっていたことにはびっくりです。いつも300×7をやる前はすごくやりたくないと思っているのですが、結局自分でやりたいと言ってしいます。これは麻薬の中毒症状と同じなのですかね?しばしば練習後に中長組のテンションがおかしくなることがあるかもしれませんが、温かい眼で見ていただけるとありがたいです。

 

 

だらだらと変なことを書いてしまいましたが、このあたりで終わりにします。

2020年が始まりましたね!今年も成長を見せられるようがんばります!!!